1.もし電車で痴漢に遭ったら…その場でできる対処法は?
通勤・通学時に起こる痴漢被害。
警察庁の統計によると、全国では令和5年に痴漢の検挙件数が 2,254件 にのぼり、電車内での発生が約47%(1,068件)を占めています。特に通勤ラッシュ時の電車内が多くの被害の舞台となっています。
「怖くて声が出なかった」「誰にも相談できなかった」
そんな被害を未然に防ぎ、また被害に遭ってしまったときにどうすべきかを知っておくことは、自分を守る第一歩です。
2.痴漢に遭ったときの【3ステップ対応】
① 勇気を持って「やめてください」と声を出す
痴漢は“反応されない”ことを前提にして行動しているケースが多くあります。
周囲に助けを求めることで、相手は逃げようとするかもしれません。
🚨 例:「やめてください」「この人、痴漢です!」
② 周囲の人に助けを求める
車掌や近くの乗客に「痴漢に遭っています」と伝えてください。
勇気を出して行動した人を、周囲の多くの人はきちんとサポートしてくれます。
③ 次の駅で降りて駅員に通報
駅員や鉄道警察に伝えることで、加害者を確保しやすくなります。
スマホで録音や録画できれば、証拠として役立つ場合もあります。
3.注意点:その場で無理に取り押さえようとしない
相手が逆上したり、トラブルになる危険性もあるため、無理に取り押さえるのは危険です。
自分の安全を最優先にし、駅員や警察に引き継ぐことが大切です。
4.被害に遭った後は警察・相談窓口へ
被害に遭ったら、警察署に行き、事情を説明しましょう。
記憶が鮮明なうちに被害状況を記録しておく(時間・場所・相手の特徴など)ことも、後の証拠として重要です。
📝女性センターや性犯罪被害者ワンストップ支援センター(#8891)も活用できます。
5.事前にできる「痴漢対策」
- 女性専用車両の利用(平日朝夕に設定されていることが多い)
- バッグやかばんで体をガードする
- 防犯ブザーを携帯
- 混雑が少ない車両や時間帯を選ぶ
🔒 スマホに「防犯アプリ」を入れておくのもおすすめ!
6.まとめ
痴漢行為は決して“我慢すべきこと”ではありません。
被害に遭ってしまったら、一人で抱え込まず、周囲の協力を得てしっかりと対応することが大切です。
そして、「自分は悪くない」という意識を持ちましょう。
日ごろからの備えと知識が、万が一の場面であなたを守ってくれます。