1.劇場型オレオレ詐欺とは?
- 「息子→弁護士→警察官」など複数の役者が電話や訪問で登場
- 被害者を混乱させ、“緊急&安心”の演出で現金やキャッシュカードを奪う
- 本物そっくりの警察手帳や逮捕状の画像をビデオ通話で見せる手口も急増
2.最新(2025年)の被害状況
指標 | 2025年4月末(年初〜4月累計) | 2024年通年(確定値) |
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特殊詐欺 認知件数 | 8,641件(+53.7%) | 21,043件(+10.5%) |
特殊詐欺 被害額 | 391.8億円(+196.8%) | 718.8億円(+58.8%) |
警察官かたり型 被害額* | 171.7億円(3月末時点で全体の約62%) |
*「警察官等をかたり捜査名目で現金を搾取する手口」を警察庁が特別に集計。
ポイント:今年は“ニセ警察官”型が突出しており、わずか3か月で被害総額の6割以上を占めました。
3.ニセ警察官手口の最新パターン
- 偽装発信
- 電話の発信元番号を警察署番号「××-××××-0110」に偽装
- ビデオ通話で書類提示
- SNSのビデオ通話で偽の警察手帳・逮捕状を映す
- 自宅訪問+身分証提示
- 制服風スーツにバッジを装着し、偽手帳を一瞬見せてカードを回収
- “捜査協力”名目で封筒交換
- 封筒にカードを入れさせ、すり替えて持ち去りATMで即引き出し
4.だまされない!5つのチェックポイント
チェック項目 | 理由 |
---|---|
① 電話を切る勇気 | まず通話を終了し、落ち着く |
② 自分で調べた番号へ折り返す | 本物の警察署に直接確認する |
③ 家族・知人に即相談 | 1人で判断しない |
④ 玄関を開けない | ドアチェーン越しに対応し、110番を要請 |
⑤ カード・現金は絶対に渡さない | 警察が現金やカードを預かることはない |
5.被害に遭ったら
- すぐ110番通報
- カード・口座を緊急停止(金融機関へ連絡)
- 事実経過をメモ(日時・電話番号・相手の言動)
- 家族や自治体の相談窓口を利用
- 警察相談専用電話 #9110
- 消費者ホットライン 188
6.まとめ
- 2025年は「ニセ警察官+劇場型」が主流
- 被害額は4か月で 約392億円、前年より急増中
- 「警察はカードを預からない」「電話で捜査協力を求めない」を合言葉に、少しでも不審に思ったら まず110番!
💬 家族で共有しよう!
「警察官を名乗っても、カードは渡さない・封筒も渡さない」
関連リンク
- 警察庁 特殊詐欺対策ページ「SOS47」
- 各都道府県警の特殊詐欺相談窓口一覧