地震・台風・大雨などの災害が発生すると、人々の警戒心が一時的に緩むことがあります。
そのような混乱に乗じて発生するのが、「災害時犯罪」です。
1.災害時に増える犯罪の種類
以下のような犯罪が、災害時に多く報告されています。
- 空き巣・侵入盗(避難中の家を狙う)
- 詐欺行為(災害支援を装う悪質商法や寄付金詐欺)
- 性犯罪(避難所や仮設住宅での被害)
- 窃盗(物資配給所での盗難など)
2.自宅を離れるときの防犯対策
避難指示や停電時には、急いで家を離れることもあります。その際は、以下の点に注意を:
- 玄関や窓を確実に施錠
- シャッターを閉める(可能な場合)
- 在宅を装う工夫(洗濯物を干しておくなど)
- 貴重品は持ち出す or 分散保管
3.避難所での身を守る工夫
避難所では、プライバシーやセキュリティの確保が課題となります。
- なるべく人目のある場所に荷物を置く
- 貴重品は常に身につける
- 可能であれば鍵付きのカバンを使用
- 簡易の仕切りや目隠しで空間を区切る
また、女性や子ども、高齢者は信頼できるグループで行動するのが安心です。
4.「善意」に潜む危険にも注意
「無料で修理します」「寄付をお願いします」などの声かけには注意が必要です。
支援の名を借りた詐欺や窃盗が多発しています。
- 身元を確認できる団体かチェック
- 知らない人に個人情報や家の場所を話さない
- 公的な相談窓口に報告・相談する
5.まとめ
災害が起きたとき、まず大事なのは「命を守ること」です。
ですがその次に大切なのが、混乱に乗じた二次被害=犯罪から自分を守ること。
防災と防犯はセットで考え、いざという時に備えておきましょう。