2025年・最新の遭難状況(北海道)
- 今年(2025年)6月1日〜17日だけで、北海道内で18件の山菜採り遭難が発生。※前年同月の約2倍の件数
- 6月上旬にヘリや警察・消防による複数の救助事例あり。
- 70代女性が笹藪の中で道に迷い救助
- 80代男性が一晩中彷徨った後に無事救出
- 熱中症による動けなくなるケースも発生(例:79歳男性)
→ 春から初夏にかけて、山菜採り遭難は毎年多発。2025年は特に多い状況です。
✅ 山菜採りで遭難しないための10のポイント
1. 【単独行動はしない】
- 必ず2人以上で行動
- できれば地元の詳しい人と一緒に
2. 【登山届や行き先メモを残す】
- 家族や近隣に「場所・時間・同行者」を伝える
- 登山届を出せば、万が一のとき発見が早くなる
3. 【入山は朝早く・早めの下山】
- 午後になると道が見えにくくなり、体力も消耗
- 13〜14時には帰路に就くのがベスト
4. 【林道や沢沿いには注意】
- 迷いやすい場所(踏み跡が多い・目印がない)に入らない
- 沢を登ると方向感覚が狂いやすく、遭難に直結
5. 【道具は万全に】
- 地図・コンパス・スマホGPSアプリ(電池残量に注意)
- クマ鈴・ホイッスル・ヘッドライト・救急セット
- 転倒時のために長袖長ズボン・滑りにくい靴
6. 【服装は派手な色を】
- 遭難時、発見されやすい色(赤・黄色など)を着用
- 保温性と通気性を備えた山向けの素材が安心
7. 【こまめに現在地を確認】
- 「道を戻れなくなる前」に位置を確認
- 立ち止まり、「どこから来たか」を見直すクセを
8. 【道がわからなくなったら動かない】
- 迷ったらその場で待機(むやみに動くとさらに迷う)
- スマホが圏外でも、高台に移動すれば電波が入ることも
9. 【獣やハチへの備えも忘れずに】
- クマ除けスプレー、クマ鈴は必携
- 長袖で虫除け、万一に備えたポイズンリムーバーなども
10. 【“採りすぎ”禁止!自然への配慮を】
- 採取は節度をもって。他人の山や保護区域には立ち入らない
- 山菜の知識不足による誤食(毒草)事故も増加中
🔔 遭難時の初動:こうすれば助かる
- 電話がつながるならすぐに110番/119番
- 「道に迷った」と感じたら、動かず待つのが鉄則
- 体温保持・明かり確保・ホイッスルで存在を知らせる
📝 まとめ:自然を楽しむには「備え」が命を守る
山菜採りは魅力的なレジャーですが、山に入る以上は登山と同じリスクがある行動です。
「ちょっとだけだから」ではなく、「帰ってくるまでが山菜採り」――この意識が大切です。